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店舗を持たず、インターネット上でのチケット販売専門会社として2000年にスタートした株式会社エンタテインメントプラス(以下イープラス)。当時は実店舗のネットワークが無ければチケットの販売は難しいとされていましたが、プレオーダーシステム(一般発売前に抽選販売を行うシステム)を業界でいち早く導入するなど、徹底した顧客視点でのサービス提供により、今では会員数700万人超を誇ります。
近年では、2008年に顧客からの要望が大きかった「座席選択サービス」、2009年にプロ・アマに関わらず誰でもイープラスのHPでチケットを販売できる「e+エンタメ市場」をオープンするなど、顧客目線でのサービス拡充を続けています。


混み合うコンサート会場
顧客目線で常に先進的なサービスを提供してきたイープラスが次に取り組んだのが、チケットの電子化でした。これまで広く運用されてきた紙チケットには、発行者側にはチケットの発行・郵送などの負荷や、無くならない転売・偽造などの課題が、利用者側にはチケットを受け取る手間や、手元に届くまでにかかるタイムラグが課題としてあったためです。
そこで、まず実施したのがおサイフケータイのFeliCaチップを利用した電子チケットサービスでした。しかし、最近普及が進んでいるスマートフォンにはFeliCaチップが搭載されていないものも多く、FeliCaチップを利用した電子チケットサービスの拡大は難しくなっていました。
そんなときに出会ったのが、携帯電話に配信した「SQRC(セキュリティ機能付きQRコード)」をチケットとして利用するサービスでした。SQRCは一般のスキャナで読み取り可能な情報(公開情報)に加え、暗号キーが登録された特定のスキャナでのみ読み取りが可能な情報(非公開情報)の格納も可能な2次元コードです。一般的なQRコードと違い、格納された情報が見えないので、チケットデータの改ざんや偽造を防止することができます。
株式会社イープラス営業・プロモ-ション本部営業1部リーダー冨田敦史氏は次のように語ります。
「SQRCであれば、携帯電話もスマートフォンも関係なく配信できるので、多くの方が平等に利用できます。また、電子チケットに必須な要素であるセキュリティの保持も同時に実現でき、偽造や転売の防止にも繋がります。顧客にも当社にもメリットが期待できたので、是非利用してみたいと思いました。」

株式会社エンタテインメントプラス営業・プロモーション本部営業1部リーダー 冨田 敦史 様

「モバイルSQRCチケット」利用入口

「モバイルSQRCチケット」読み取り風景
モバイルSQRCチケットは、第1弾として、2011年8月20日~9月19日にかけて行われたコンサートツアー「Mr.Children STADIUM TOUR 2011 SENSE -in the field-」にて使用されました。携帯電話やPCでイープラスのHPへアクセスし、モバイルチケットを購入すると、各自の携帯電話に該当公演のモバイルチケット(SQRC)が配信されます。
SQRCの非公開部に入場管理に必要な情報が格納されており、公演当日、会場に設置されている定置式スキャナへかざすと入場ができる仕組みです。同時にプリンタから座席情報などが記載されたレシートが発行されます。導入後のメリットについて、冨田氏は次のように語ります。
「イープラス利用顧客の多くを占める、携帯電話およびスマートフォンからのチケット購入の場合、チケットの申し込みと受け取りを全て携帯電話上で完結できると好評です。携帯電話への配信のため、紛失や所持忘れ防止のメリットもあります。また、今後利用者が増えれば、チケットもぎり作業工数の低減と入場スピードの向上も期待できます。紙チケットの発行が必要なく、エコに利用できる点も魅力でした。」
今後は更なるCS向上を目指し、モバイルチケットの分割サービスなどの導入も検討しています。同行者が遅れて合流するときでも、事前にチケットを分割してメールなどで各自に送っておけばスムーズに入場することができ、紙チケットに比べて利便性が格段に向上します。
引き続き様々なイベントで導入が予定されているモバイルSQRCチケット。紙チケットでは実現できなかった、CS向上効果に期待が集まっています。
