高い品質と技術力で、業務のさらなる効率化、迅速化に貢献します。


自動認識システムとは、バーコード、2次元シンボル、RFID、バイオメトリクスなど自動認識技術を利用したユビキタスコンピューティングシステムを指します。社団法人日本自動認識システム協会(JAISA)は、この技術が社会の期待に応えてその真価を発揮できるよう、調査研究、標準化、普及啓発、資格認定試験による技術者の育成・確保、国際交流や関連団体への協力を推進しています。
また、日本各地で展示会やセミナーを開催し、幅広い普及と市場の活性化に努めています。さらに、政府が推進しているIT技術活用による「安全」「安心」のためのセキュリティ確保についても積極的に参画。日夜、自動認識の地位向上を図っています。


セミナー会場入口
同協会は年数回、技術セミナーを開催しています。その際、聴講者は受けたいセッションを事前に申し込み、協会事務局はセッションごとに紙の聴講券を用意し、手書きでセミナー受講IDを書き加えた上で郵送していました。聴講者はセミナー当日、該当するセッションの聴講券を受付で提示、必要な資料を受け取って入場します。一方、受付担当者は受付業務の合間を縫って回収した聴講券で出欠管理を行っておりました。
この仕組みは各工程に何かと人手が必要で、デジタル化による効率向上・作業ミスの低減という課題が以前から浮上していました。しかし、個人情報や金券情報(セミナーの有料聴講券)を扱うことから情報漏洩対策・偽造対策をどうするか、そのリスクに対する聴講者の不安をどう払拭するかという点に課題がありました。
このセミナー受講・受付管理システムの中核技術に選ばれたのが、デンソーウェーブの開発したセキュリティ機能を持った次世代のQRコード「SQRC」です。SQRCは一般のスキャナで読み取り可能な情報(公開情報)に加え、暗号キーが登録された特定のスキャナでのみ読み取りが可能な非公開情報の格納も可能な2次元コードです。
複数の自動認識システムの中でも、日本発の2次元コードであるQRコードの持つ可能性を、技術セミナー聴講者に知ってもらいながら、業務を効率化したいという意図がありました。また、それ以上に重要な決定理由は、セキュリティが施せることでした。社団法人日本自動認識システム協会 理事事務局長 小池勉氏は、選定理由を次のように語ります。
「業務を効率的に進めるには情報の収集と有効活用が重要ですが、そこにはプライバシーへの配慮も不可欠です。また情報が不正に利用されることも防がねばなりません。SQRCに決定したのは、格納情報の秘匿化が可能だったからです」
さらに「SQRC」でのシステム開発は、大きな投資が不要です。セミナー事務局である株式会社 シー・エヌ・ティ チーフコーディネータ 吉田靖弘氏は、次のように語ります。
「SQRCは、コードを生成するソフトウェアと印字用のプリンタ、SQRC対応スキャナだけで導入でき、短期間で構築できるのが魅力でした」

今回お話を伺った社団法人日本自動認識システム協会 理事事務局長 小池 勉 様

紙の聴講券読み取り風景

モバイル聴講券読み取り風景
このシステムが最初に稼働したのは、2009年9月16~18日に東京ビッグサイトで開催された「第11回自動認識総合展」でした。セミナーでは、受講セッションの数に関わらず、QRコード入りの聴講券1枚となりました。そのQRコードには、公開部にセミナー受講IDが、非公開部には、セミナー受講IDと住所情報の一部、更には受講セッションナンバーが格納されています。また、希望者にはモバイル聴講券として提供することも可能です。
当日の受付はその聴講券あるいはモバイル聴講券をスキャナにかざすだけでチェック完了になり、受付担当者は、聴講者に対してPC上に表示される受講セッションのセミナー資料を渡します。この時点で出欠管理が済んでいるため、新たな手作業は不要。受付業務が大幅に効率化しました。
また、「SQRC」であれば、非公開部の情報が第三者に漏れることがない為、偽造、改ざんが難しいQRコードを生成でき、セキュリティレベルを向上させることが出来ます。
さらに、情報を秘匿化していること(1)を公に告知することで、利用者に機密性の高い情報を配慮を持って扱っていることを伝えることができ、安心感を抱いてもらえるようになりました。
次世代のQRコード「SQRC」で実現できた効率化と安心感の向上。今後も活用の場面はどんどん拡がって行きます。
