高い品質と技術力で、業務のさらなる効率化、迅速化に貢献します。


『CATS』『ライオンキング』など大ヒット作品を次々に世に送り出し、日本のミュージカル文化の普及・定着に大きく貢献している劇団四季。日本ではまだ馴染みの無かった頃から多くのミュージカルを積極的に上演してきたことはもちろん、興業チケットの販売に関しても、1983年の『CATS』公演にて、業界に先駆けて「ぴあ株式会社」のコンピュータによるオンラインチケット販売を導入するなど、先進技術を柔軟に取り入れてきました。
その後も1992年には会員専用のプッシュホン自動予約システム、2000年にはインターネット予約システムを自社で開発。こういった先進的な試みが会員の満足度向上につながり、チケットの直売比率は約6割にまで上っています。

![四季劇場[夏] 四季劇場[夏]](../../img/profiles/shiki/img_01.jpg)
四季劇場[夏]
このように、劇団四季ではいち早くチケット販売のデジタル化に取り組んで来ましたが、販売したチケット自体は、最終的にお客様の手元には「紙(チケット)」で届けるという運用が長く続いていました。この紙チケットの扱いには、劇団員による封入作業の負荷、郵送コストの負荷という課題がありました。また、一度劇団四季から発送した紙チケットは、単独で市場に出回り、オークションやダフ行為の対象となってしまい、正規価格の維持が難しいという課題もありました。
紙チケットという物理的な制約からの解放を目指し、劇団四季はチケットのモバイル化という方法を模索し始めました。
このモバイルチケットに利用する媒体として、一般的に広く普及しているQRコードの 検討を始めますが、誰にでも簡単に読み取りができ、かつ生成も出来るというQRコードの馴染み深さが逆にそれだけ偽造が容易に出来てしまうというデメリットを伴い、導入のハードルとなっていました。
そこで劇団四季が着目したのが、QRコードへ更にセキュリティ機能を付加した「SQRC(セキュリティ機能搭載QRコード)」です。SQRCは一般のスキャナで読み取り可能な情報(公開情報)に加え、暗号キーが登録された特定のスキャナでのみ読み取りが可能な情報(非公開情報)の格納も可能な2次元コードです。四季株式会社広宣部 宣伝/インターネット担当課次長植田義人氏は次のように語ります。「SQRCは偽造が容易というQRコードのデメリットを払拭してくれました。」

四季株式会社広宣部宣伝/インターネット担当課次長: 植田 義人 様
![四季劇場[夏]内受付風景 四季劇場[夏]内受付風景](../../img/profiles/shiki/img_02.jpg)
四季劇場[夏]内受付風景

「モバイルSQRCチケット」読み取り風景
劇団四季では2010年7月オープンの四季劇場[夏]から、「劇団四季スマートチケット」として、モバイルチケットの販売を始めました。チケットに使用されたSQRCの中には、公開部は「SHIKI」というオープン情報を、非公開部には入場管理に必要な情報を格納しました。PC又は携帯電話からモバイルチケットを購入した申込者には、携帯電話にモバイルチケット(SQRC)が届きます。これを公演当日、劇場入口の定置式スキャナにかざすと、接続されたプリンタから座席位置情報の入った紙が出力されます。植田氏はその導入効果を次のように語ります。
「お客様がチケットをかざすという動作に慣れてくれば、チケットをもぎる場合と比べて、入場スピードのアップが期待できます。座席位置情報の紙の発券も、お客様から判りやすいと好評です。また、半年先のチケットを購入する場合でも、紙チケットではなくなったことで紛失を防止でき、CSの向上につながっています。ペーパーレスで環境にやさしく、郵送費用/作業の低減が実現できる点も魅力的です。」
更に今後は、チケットのデジタル化のメリットを生かし様々なサービスを展開予定です。例えば、申込者が行けなくなったチケットの「譲渡・再販サービス」。このサービスは申込者が行けなくなった公演チケットについて、四季のサイトを通して、他の人に譲るという仕組みです。デジタルチケットをサイト上で売買するため、オークションやダフ行為を抑制することができます。
来春迄には、劇団四季の全劇場で「スマートチケット」が導入されます。次世代のQRコード「SQRC」をモバイル化することで実現できた効率化と安心感の向上。今後も活用の場面はどんどん拡がって行きます。
